「だし」の歴史

和風料理に使われる「だし」の歴史

日本の食文化の素晴らしさが世界中に広まりつつある昨今ですが、その日本料理の根底にあるのが「だし」ですね。

 

日本料理には、鰹節や昆布、シイタケなどの旨味を上手に煮出して「だし」を取り、それを料理の味付けに使います。

 

この「だし」を使うようになるキッカケになったのは、実は、縄文時代に野草や木の実、魚や肉などを煮ることができる土器が発達してきたことが大きいそうです。

 

縄文時代

 

縄文人は、魚や肉などを土器で煮立てている時に、煮汁に美味しい旨味が溶け出している事に気が付いたと思われ、これが「だし」が始まるキッカケになったと言われています。

 

かつおを干したものを使って煮詰めて、その煮汁を使い始めたのが大和朝廷の頃で、日本書紀の中には、昆布が朝廷への献上品であった記述もあります。

 

平安時代には、かつお節のような物が食べられており、室町時代になると、現在のような「だし」が使われていたそうです。

 

平安時代

 

そして、江戸時代になると、北海道の昆布が「だし」の材料として京都に運ばれるようになり、また、かつお節のだしも貴重品として扱われ、一般庶民は「だし」を使った料理などは味わう事も出来なかったんですね。

 

江戸っこ

 

しかしながら、今現在では、一般庶民にも広がって、美味しい「だし」を使ったお味噌汁やお吸い物、煮物やうどん、ソバなどを私たちも味わうことができるような世の中になりました。

 

このように日本料理に必要不可欠な「だし」は、昔々から使われ始め、長い歴史のある伝統的な存在だという事が分かりますね。